五年目へ

長唄三味線のお稽古をはじめて丸4年を迎え、五年目の一歩を踏み出しました。
実は、先月名取試験を受け、おかげさまで無事に合格することができました。

試験を受けることが決まってからの半年は、常に試験のことが頭にあり、特に勘所に気を遣いました。師匠は、もともと勘所については厳しいほうだと思いますが、この半年は更に厳しく注意を受けました。

「勘所が悪い」と言われ続け、“もう嫌だ・・・!”と思ったこともありましたが、こうやって意識して稽古を積んだことは、私を成長させてくれたと思います。

試験から丸1ヶ月、芸名も決まり、ほっとしたのもつかの間・・・『もっと上手くなりたい』という気持ちがより強くなり、新たな目標に向かっています。


今回、名取試験を受けることが決まった際、インターネットで色々なお名取さんの記録を拝見しました。
長唄に限らず、日本舞踊のお名取さんも・・・どんなことを考え、感じ、経験したのか。どんなことを得たのかを知りたくて。

私も、いつか名取になりたいと思う方に、自分の経験をお伝えできたら・・・そして、当時自分がどんなことを思ったのかを残しておくために、名取試験のことを少しずつ記したいと思います。