下浚い

下浚いは、平日でした。
私は、仕事が終わってからの参加。
仕事中、何か作業をしていないと、緊張して、ソワソワ。


会場に向かう電車の中がいちばん緊張したかもしれません。
到着すると、3つ前の方が合わせ中でした。


控えの間でお仲間と話をしてから、前の方(姉弟子)の合わせを聴かせてもらう。
手にじんわり汗をかくけれど、心臓が高鳴るわけではなく、変な感じ。


姉弟子の合わせが終わり、私の番。下浚いは、トリでした(笑)
四挺三枚、お囃子五人(数え方がわかりません)
配置は本番の舞台と一緒。ただ、お囃子さんも同じ高さに座っています。


最初の独り弾きで焦ってしまいました。
汗をかくから、手の運びがしづらいのは、何度も経験済みなのに、やっぱり焦ってしまう。
唄を聴かなきゃいけないのに、師匠の掛け声しか聴いておらず、しかも師匠の掛け声がお稽古の時より少なくて「え?!」となる。


師匠に頼りすぎ・・・・。


独り弾きが終わり、清涼山の情景を唄うところから合奏になります。
フライングしてしまったところが2箇所くらいありました。

途中にまた独り弾きがありますが、お稽古中に「早すぎる。」と注意されたところが、やはり早くなってしまいました。弾き始めて、『しまった!!早っ・・・!』って思うんですけどね・・・もうどうにも止まらない。


「蹴落とす仔獅子は〜」から、替手に入ります。
ここの替手が第二関門。“ころころころ〜”と、仔獅子が谷底へ転げ落ちる様子を替手が表している手がある(のだと思う)のです。私の演奏は、ぜんぜん、“ころころころ〜”じゃない。「ころころっ・・・こ・・・(止まっちゃったよ)」みたいな感じ・・・。手が上手く付いていかないうえに、勘所が外れることが多い。


師匠には、「手が回らないのはいいから、勘所は外さないように」と言われていますが、両方出来ておりません。
下浚いでも、ここの替手の部分は、勘所が悪すぎました。


続いて二上りに調子替え。本番後見に付いてくださる方が、下浚いは来られなかったので、後見なしです。
隣で師匠が私の音を聴いて、「うん、大丈夫。」と言ってくれました。


二上りの最初のところは、お囃子は笛だけが入り、三味線のメロディーから少しだけずれて同じようなメロディーを吹きます。この部分の笛が好きで、楽しみにしていたのに、全然聴いていられず。師匠の掛け声に全神経が集中しておりました・・・。


二上りの替手部分は、お囃子の有り難みをものすごく感じる部分でした。
お囃子が入った方が断然に弾きやすかった。間が不安定になってしまうところが、きちんと弾けた気がします。


二上りの替手部分が終わると、お囃子だけの「打出し」があって、その時に本調子に戻しておきます。
お稽古の時は、打出しの最後の音を師匠が口で「トントン(太鼓)」と言ってくれ、「ハッ」の掛け声で狂いの合方に入っていました。

実際お囃子を聴いて・・・師匠の「ハッ」で・・・ひとり遅れる・・・。
私って、にぶい?

狂いの合方は、お囃子が賑やかで、三味線よりお囃子が目立ちます!


最後の、「獅子団乱旋の舞楽のみぎん〜」の部分もお囃子にノセてもらって、ガシガシ弾ける。
段切れがバラバラにならないように。


あ!手で音を消すところがことごとく早かったらしく、隣(師匠)から「早い!」というお言葉が聞こえてきました。それ以外は、演奏中に声が掛かることはなかったかな。


とにかくとにかく、独り弾きのところ。
焦らないこと。唄を聴くこと。自分でノリを作れるように。

まだまだ改善の余地はたくさんある!


自分の独り弾きのこけっぷりにびっくりしたけど、とにかく!!!


お囃子入りって楽しい


懐の心配がなければ、毎年お囃子入りでお浚い会したいくらい楽しかったです!