お浚い会本番(演奏後)

幕が閉まり、「ありがとうございました。」と挨拶してから、山台を下りる。


うあーやっちまった!


という気持ちでいっぱいで、早く楽屋に戻りたいっ。
次の演目は、師匠は出番がないので、一緒に舞台袖からロビーへ続く廊下への階段を下りてゆくと、(元)姉弟子(やめた方)と遭遇。少し話をしてから、どういう風に師匠とその場を別れたのかも覚えてません〜。


楽屋に戻り、三味線を片づけて、お客様の元へ。
いろんな感想を聞かせてくださいました。
意外なことに、「緊張したー!」と言うと、「え?緊張してたの?」という言葉が返ってきました。
えええっっだって!だって!!あんなにコケまくってたじゃないのーーー。
自分が思ってるほどには酷くなかったの・・・かな?


とても嬉しいお言葉の数々をいただいてしまいました。
「(芸が)お師匠さんに似てるね。」と言っていただいたこと、「連獅子の場面が思い浮かんだよ。」と言っていただいたこと、「あっという間だったよ。」と言っていただいたこと、良いところだけを言ってくださってることは分かっているけれど、とても嬉しかった。


師匠に芸が似てるって・・・はじめて言われました。
『えっ?!』と、瞬間固まってしまったけれど、後々になって、しみじみと嬉しさが胸に広がりました。


過去出演したお浚い会2回とも、演奏が終わったあと、師匠は「今回(本番のこと)がいちばん良かった。」と言ってくださいましたが、今回の師匠のお言葉は・・・・


「全体的に早かった。」


以上。


師匠の口からは、思ってること以外の言葉は出てこないので、本音です。


終演後は、場所を移して宴会でした。
着物が苦しくて、あんまり食べられず。


「楽しかった?」と聞かれても、「うーーん・・・。」と唸ってしまいました。
ほんと、「うーーーーん・・・。」な心境だったんです!


着物から開放されたのは、夜の21時半すぎでした。