三味線の分解

三味線は、棹のところで、三つに分解できます。
三つ折りケースという三味線ケースがあり、分解して持ち運びできるのです。

さてさて、分解する作業ですが、今まで一度もしたことがありませんでした。
三味線ケースを持っていない私は、外に三味線を持ち運びしたこともなく、必要がなかったのです。まあ、ひとりでするのが恐かったのもありますが(試してみたことはあるけれど、途中で断念)。

ところが、ずいぶん前から糸巻がすぐゆるむようになり、それがここ最近酷くなってしまいました。
弾いてはゆるみ、巻き直し。練習に実が入らないったら!!

そこで、三味線屋さんで見ていただくことにしました。

見ていただくためには、分解しないと。
三味線おけいこ本という、初心者のための教科書についているDVDを見ながらやってみました。

なんど試せど、以前失敗したときの状態になってしまいます。
胴からすっぽり棹が抜けてしまうのです。

胴を押さえ込んで、DVDの十倍は叩いて、やっと外れました。
掌が腫れちゃった・・・・。

心配性の私は、つや布巾・てぬぐい・風呂敷と三重にくるんだ上に、小雨が降っていたので、ビニール袋で被い、手提げ袋に入れ、いざ三味線屋さんへ。


「こんにちは。糸巻を見ていただきたいのですが。」
と、三重にくるまれた上棹を差し出しました。

見ていただくと、一の糸巻が、先っぽだけで止まっている状態とのこと。
二の糸巻も三の糸巻もすぐゆるむけれど・・・もしや私の巻き方が悪いだけ・・・?

三味線をお預けし、後日取りに行くことに。
修理の注文が立て込んでいるらしく、三味線の退院は、6日後となりました。

外すのに苦労しました・・・とお話したら、お店の三味線を取り上げて、コツを教えてくださって。さらに、「やってみますか?」とやらせてくださいました。

おけいこ本のDVDには、繋ぎ方はなかったので、繋ぎ方のコツも伝授していただいて。

おお。DVDを見ながらやるよりも、簡単に外れました。

こういうことは、やっぱり三味線屋さんに教えていただくのが一番なんだなあ。
聞いてみたいことがたっくさんあります!

糸のつけ方も伝授していただきたいなあ。